日本人男性で「包茎」に悩む人の割合は、成人男性のおよそ2人に1人と言われています。またその中の半数に上る人が「仮性包茎」とされており、世の男性の大きな悩みの一つであることが分かるでしょう。包茎を病気と捉える男性は意外と少なく、自然に治るだろうと放置してしまう人もいます。

しかし包茎を放置しておくと、様々な病気や危険なリスクを抱える恐れが高くなり、大切なパートナーにも病気のお恐れが出てくる大変危険な病気であると認識してください。包茎を治すには包茎手術が一般的ですが、どんな方法があるのかなどを詳しくご紹介していきます。

包茎の種類や特徴など

包茎とは、男性器の亀頭が包皮に覆われた状態となっており、露出していない状態のことを指しています。先端の包皮口が亀頭よりも小さく、皮が全くむけない状態を「真性包茎」と呼び、皮をむくことはできるが通常は亀頭を覆っている状態のことを「仮性包茎」と言います。

仮性タイプで包皮の出口が狭い人は、亀頭を露出した際に亀頭根部を包皮が強く締めつけたまま戻らなくなるため、腫れと痛みの症状を訴えるケースがあります。このような症状がみられる場合、一般的には「真性包茎」の事を指していることが多いと言えるでしょう。

「真性包茎」の占める割合は新生児がほぼ100%なのに対し、乳児が約80%・幼児が約60%・小学生が約30%と言われています。思春期を過ぎる頃にはさらに減少し続け、成人を迎える頃までには自然に治っているのが特徴です。

さらに真性包茎は2種類に分けることができ、先天性と後天性で区別することができます。後天性の場合は繰り返される亀頭包皮炎の頻発などが原因で、包皮口が狭くなることによって生じます。みられる症状としては排尿障害や亀頭包皮炎などがあり、新生児や乳児の場合は尿路感染にかかる頻度が高いと言えるでしょう。

包茎を放置することの危険性

包茎であることが恥ずかしいと考え放置してしまう男性は意外と多く、不衛生な状態のまま生活を続けてしまう方がまれにいます。しかし、包茎を何の治療も行わずに放置したままにしておくと、亀頭に皮が被った状態が長くなり「恥垢」を溜める原因になるでしょう。

「恥垢」を溜めた状態にしておくと、雑菌などが繁殖して嫌なニオイを引き起こしたり、最悪のケースでは思い病気を患う原因にもなります。軽度の仮性包茎の方なら清潔に保つことを心掛けるだけでいいですが、包皮の入り口が狭い方や真性包茎の方は洗浄を中々上手く行えません。

そうすると雑菌はどんどん溜まっていき、亀頭の部分が腫れて痛みを伴う「亀頭包皮炎」を引き起こします。特に包茎の場合はこの亀頭包皮炎を繰り返すことで、「閉塞性乾燥性亀頭炎」になるリスクが高まるでしょう。

包皮は柔らかで薄い組織なので、少しの刺激でも傷がつきやすいので注意が必要です。もしも「亀頭包皮炎」を発症させてしまうと、発赤やただれ・かゆみ・水膨れ・腫れ・かさつきなどの症状を招く恐れがでてきます。

さらには包茎はガンを招く危険性もあり、主に陰茎ガンのリスクが高くなると言えます。陰茎ガンとは、亀頭や皮膚組織に悪性腫瘍ができてしまう病気のことです。また包茎で不衛生な状態のままにしておくと、パートナーが子宮頸ガンになる恐れがあると言われているので注意が必要です。

包茎手術や治療法について

包茎手術には様な治療方法があります。一般的な包茎手術とは、包茎の男性の陰茎の包皮を切除あるいは切開していき、亀頭をしっかりと露出させる手術方法のことです。最新の医療では、治療跡を残さない見た目の美しさを重視した治療方法なども存在しています。

傷跡を残さない新技術としては、「ナチュラルカット法」があります。この施術は切開と縫合に形成の技術を使うため、治療した後の傷跡が目立たずに自然な状態が保てるのが特徴です。他人の目を気にしやすい人や、パートナーに知られたくない人にもっとも適している施術法と言えるでしょう。

さらには切らない包茎手術の方法もあります。軽度の仮性包茎の人であれば可能な方法で、メスを使うことに抵抗を感じる方におすすめできます。この手術方法は、むいた状態の皮を美容外科用の細い糸を使って数ヶ所縫っていくことで、自然にむけるクセをつけることが可能になります。

切らない包茎手術はメスを使わないのでダウンタイムの必要性が無く、手術当日からシャワーの使用が認められていることや、生活に関する制限が殆ど無いのが特徴です。手術時間も10分程度と短いため、仕事で忙しい人や中々時間をとれない人におすすめできます。

まとめ

中学生の男児が思春期の時期に悩みだすのが「包茎」です。普段から包皮に覆われていないことが正しいことだと思い込み、自分は人と違ってどこかおかしいと悩む男性は多いでしょう。親に相談することも出来ず、解決策が分からずに放置してしまうことは大変危険な行為だと考えてください。

モテないことや早漏れなどの悩みを抱えている場合、早めに治療に取り組むことが肝心です。包茎を治す器具などが市販で購入できるようになっていますが、確実に治療を行うには専門のクリニックで「包茎手術」を受ける方法が一番安全と言えます。恥ずかしい気持ちに打ち勝ち、快適な日常を送るためにも包茎の治療は早めに受けておきましょう。